ヘルプマーク:東京都が2012年10月から使用開始
東京都がヘルプマークの標準様式を定めて、2012年10月から使用開始となりました。
※ヘルプマーク=商標登録
都営地下鉄大江戸線で、ヘルプマークの配布と優先席でステッカー標示。
提案者は、人工関節を使用している東京都議会議員です。
2009年2月の都議会で提案されるも、継続審議事案となっていましたが、
2011年3月11日の東日本大震災で、東京都内に帰宅困難者が350万人発生し、
その中には障害者も多数含まれていました。
これを受けて、東京都による2012年のヘルプカード作成・使用開始に至りました。
画像提供:東京都福祉保健局
ヘルプマーク
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
ヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等を、平成24年10月から都営地下鉄大江戸線で、平成25年7月から全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで開始し、さらに、平成26年7月からゆりかもめ、多摩モノレール、平成28年12月から、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院へと拡大して実施しています。
また、平成26年7月から民間企業への働きかけも実施しています。
ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。
-東京都福祉保健局ヘルプマーク 平成29年度版より-
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方、発達障害、精神障害や知的障害がある方などは、
外見からは配慮や援助を必要としていることが分かりにくいし、わからないことが多いです。
周囲の人の理解が得られずに苦しい思いをしていたり、体調の急変時や災害時に、
適切な対応を受けられるかどうか、不安を抱えています。
このような背景から、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、支援を得やすくなるような意思表示のカタチとして、
導入されたものが、ヘルプマークとなります。
出典:ヘルプマーク<東京都福祉保健局
ヘルプマーク 概要(リーフレットより)
❤配布場所
●都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室
●都営バス各営業所
●荒川電車営業所
●ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室
●多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)
●東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)等
※郵送での対応はしていません。
❤発行物紹介:ヘルプマーク・ヘルプカードを紹介している冊子
●東京都障害者差別解消法ハンドブック(東京都福祉保健局)
●「心のバリアフリー」及び「情報バリアフリー」ガイドライン(東京都福祉保健局)
●障害者のスポーツ施設利用促進マニュアル(東京都オリンピック・パラリンピック準備局。公益社団法人東京都障害者スポーツ協会)
●ヘルプカードを利用した安全指導ハンドブック(東京都教育委員会)等
❤ヘルプマークの活用・啓発
【ヘルプマークホームページ】
ヘルプマークホームページ
【ヘルプマーク(企業・事業者向け)ホームページ】
ヘルプマーク(企業・事業者向け)ホームページ
【ハートシティ東京ホームページ】
ハートシティ東京ホームページ
❤活用例(ヘルプカード)
緊急連絡先や必要な支援内容などが記載されたヘルプカードは、
障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、
周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです。
ヘルプカードは、東京都が標準様式を策定し、
区市町村が作成・配布しています。
【ヘルプカードホームページ】
ヘルプカードホームページ
❤ヘルプマークに関するエピソード
エピソード①義足や人工関節を使用している方
エピソード②がん患者
エピソード③聴覚障害者のある方、言語障害のある方
エピソード④命を救う
エピソード⑤発達障害のある方
エピソード⑥配慮されることも配慮することもできる存在
エピソード⑦視覚障害のある方
エピソード⑧気づきと配慮
❤ヘルプマークを見かけたら
電車・バスの中で、席をお譲りください。
駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
災害時は、安全に非難するための支援をお願いします。
❤ヘルプマークとは
援助や配慮を必要としている方々が周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることができるマークです。
例)義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など
❤使い方
▲鞄などにつけられます
▲裏面にシールを貼り必要な支援を記載することができます
❤これまでの取り組み
平成23年度:東京都議会で質疑
平成24年度:ヘルプマークを作成(商標登録)
都営大江戸線でヘルプマーク配布・ステッカー標示
平成25年度:全ての都営交通に拡大
平成26年度:ゆりかもめ・多摩モノレールに拡大
平成27年度:都内民間バス18社でステッカー標示等
ヘルプマークPR動画
東京発「ヘルプマーク」が全国共通マークに!平成29年7月20日、JIS(案内用図記号)に採用
このたび、経済産業省において、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、外国人観光客にもより分かりやすい案内用図記号とするため、7月20日、JIS Z8210(案内用図記号)が改正され「ヘルプマーク」も追加されました。これにより、「ヘルプマーク」が全国共通のマークになるため、多様な主体が多様な場所で活用・啓発できるようになり、広く普及し、認知度の向上も期待されます。
東京都は、ヘルプマークが全国に普及し、援助や配慮が必要な人がいることへの気づきや思いやりのある行動を促進することを目指しています。
平成30年2月5日現在、導入されている府県は以下のとおりです。
京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県・滋賀県・大阪府・岐阜県・栃木県・広島県・北海道・秋田県・愛媛県・島根県・兵庫県・鳥取県・静岡県
出典:ヘルプマーク|東京都福祉保健局
初稿:2012年12月12日
更新:2018年7月11日
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